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第36番札所

ながてじぞうどう

長手地蔵堂

●住所:長崎県五島市長手町
●本尊:地蔵菩薩
●脇仏:お大師様
●真言
 おん かかかび さんまえい そわか

◆手洗い/無、トイレ/無、駐車場/1~2台 ◆場所
県道大浜福江線を崎山方面に浮かうと札所の裏を通るので分かりにくい。カーブの途中に消防詰所があるので、そこを左折する。崎山方面からは石灯籠が目印。

以前は崎山村長手郷で崎山・長手を合わせて1区から12区までありました。長手には木場(きば)・中・向(むかえ)の3区がありましたが、今では人も少なくなり10区(向)と11区(木場)の2つの地区になっています。地蔵堂から道が真っすぐ下の方に伸びていますが、道から崎山よりが向(むかえ)、福江よりが木場となっています。
地蔵堂のことを地元では「イゾ様」と呼んでいます。以前は「イゾサマジイサマ」(堂守りじいさん)達がいて、毎月1週間ほどお堂に集まり、豊作祈願の百万遍をしていたそうですが、随分前にこの行事もなくなったそうです。このお堂のお世話は「堂守り婆さん」といって、お婆さんたちが一月に1回1週間ぐらいこのお堂に籠るそうです。時間は夕方6時ごろから8時ごろまでで、60代から90代まで6,7名はいるようです。集まってお茶菓子などを食べながら話などをしています。このお堂には毎日あかり(ロウソク)が灯されています。1日も欠かすことはないそうです。灯りは札が廻って来るので地区の人がまわりばんこでつけています。
旧の3月21日はお大師さんの日ですが、特別な接待はありません。おばあさんたちが集まって普段するようにご詠歌をあげたりするだけだそうです。この地蔵堂は50年ほど前、県道を作るということで、そっくりそのまま今の位置に移動したそうです。その際、1間ほど小さくなりました。 長手の厄払いは男性41才、女性33才で特に盛大に行われていました、が15年ほど前に止まってしまい、今は行われていないということです。33才の女性の留めそでは親が作ってくれていました。嫁に行った人も、嫁に来た人も厄払いには出席していたそうです。

◆名所・旧跡
・堂内の石碑について
長手開拓の祖川村九郎左衛門夫婦の戒名である。石碑には次のように記されている。なお二人のお墓は長手の墓地にあります。宝永七年=1710年 庚寅(かのえとら) 姫の戒名:「朝山宗露信女 宝永七庚寅正月十六日 九十七歳」 九郎左衛門の戒名:「一無単心信士 宝永七年六月七日 九十六歳」

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県道からは入口が見えません
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裏手に入口があります
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堂内の石碑
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