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第45番札所

おだじぞうどう

小田地蔵堂

●住所:長崎県五島市大荒町
●本尊:地蔵尊
●脇仏:お大師様、阿弥陀如来
●真言
 おん かかかび さんまえい そわか

◆トイレ/無、駐車場/無 ◆場所
第11番札所横の交差点を市街地(市役所)と反対方面に向かうと目の前に肉屋さんがある。そこの右手に入り、しばらく道なりに行くと小田という集落になる。道沿いにいくと、公民館が文岐路にあるので左側に行けば、交差点の左側に札所がある。
◆行事:おやと 9月15日
   お地蔵の日 9月23日
   施餓鬼 8月11日
地蔵堂のお世話をするために「じぞ帳」というのがあって、これに名前が書かれており、この名前の順番にまわすようになっています。順番が廻って来ると、朝ご飯をあげたら夕方下げて、次にまわす。このじぞ帳はずっと昔から小田に住んできた者だけに、それも本家を継いだものにのみまわすそうです。本家しかまわらないので、地区の本家が多かった時代は2,3か月に1回廻って来ていたのに現在は本家も少なくなり、月に1,2回廻って来るようになっているということです。 新の4月21日には数年前まではお接待もしていたそうです、が担当する人たちが亡くなったり高齢になったりしたので今はしていません。でも、その日には付近の人たちがお堂に集まってお供えをしたり、お話しをしたりしているようです。そして、お参りに来てくれた人たちには買ってきたお菓子を袋に詰めてあげています。
9月15日は「おとや」、9月23日は「お地蔵の日」といって、10数名がもち米の団子を作って集まり、それをお供えしてお話しをしています。向って右側の仏様3体(黒色のほとけ)は盛興寺から持ってきたといわれており、8月11日には清浄寺から住職に来てもらい、施餓鬼をおこなうということです。

◆名所・旧跡
*盛興寺(じょうこうじ)跡
不許薫酒入山門(くんしゅさんもんにいるをゆるさず)の門柱がある。  「盛興寺ハ先ニ仁安三年(1168)小値賀ニ建立シテ平盛興ノ菩提ヲ弔ヒ、ソノ名ニ因ニテ寺号トナシタルモノナリキ。・・・・。即チ、先ニ小値賀ニ於テ潰シタルヲ、故アリテ、此ノ地ニ再興移転セラレタリト見ユ。・・・今、寺址ニハ井戸存スルノミ、・・。」(「五島編年史」寛永16 1639年) (宝暦5年 1755年の社領:盛興寺―43石2斗4升4合 観音寺―49石 )

*「不許薫酒入山門」について
「福江市史」には上記のように記されているが、正確には「不許葷酒入山門」である。葷酒(くんしゅ)とはなまぐさい野菜(にんにく・にら・ねぎなど)(また、肉)と酒のこと。「葷酒山門に入るを許さず」の意味は「なまぐさいものと酒は、仏道修行の妨げとなるので、寺院の中に持ち込むことを許さない」ということで、禅寺などで、寺門の側の戒壇石に刻んである標語である。

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