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第46番札所

むかたじぞうどう

六方地蔵堂

●住所:長崎県五島市平蔵町
●本尊:地蔵尊
●脇仏:お大師様
●真言
 おん かかかび さんまえい そわか

◆手洗い/無、トイレ/無、駐車場/手前の空地 ◆場所
堂崎教会方面に向かうと六方海水浴場入口がある。その脇道に入ると途中にある。

ここの地蔵堂も特定の高齢者の女性によって維持管理されています。地蔵堂の世話をはじめて40年になるということです。普段は月に数回水を替えたり、線香、ロウソクを点てたりしています。そして正月とお盆には新しいエプロンに替えます。今月(12月)も27日ごろに着替えさせて、お花も取り換えるつもりだそうです。地蔵堂のお世話はお地蔵さんのためというより自分のためにしているということです。誰かがしないとお地蔵さんものどが渇くので女性が水を供えています。
お大師さんの日の4月21日は特に何もしませんが、お参りに来てくれる人たちを嫌な気持ちにさせないように朝早く掃除をしてお地蔵さんにごちそうをあげています。この女性の娘さん(60代)が跡をついで地蔵堂の世話をしてくれるということで、女性は安心しています。

この女性の方が四国88か所巡りのとき、えらい和尚さんから聞いたという次のような話をしてくれました。「右手は自分の生まれた在所の手、左手は結婚先の手、両手を合わせると両方の先祖様が守ってくれる。両手を合わせるとき掌全体をピタッと合わせるのは良くない。両手の指をあわせて、掌は少し丸めてふくらみを持たせて包み込むようにして拝む。ふくらみの所に両家の幸せが入る。ピタッと閉じたら幸せが入ることが出来ないので幸せが逃げる。」


◆名所・旧跡
*六方は大宝年間(701~704)に本山村の「鷹ノ巣」から住民が移住して来てできた集落と言われている。六方の「方」は「潟」でかつては入江が深く入り込んでいたと思われる。

*後期キリシタンの上陸地
1798(寛政10)年1月14日(旧1797年11月28日)外海地方(三重・黒崎)の潜伏キリシタン108名が上陸→平蔵36人、黒蔵30人、楠原42人の3地区へ地方百姓として入植した。 

*上陸した108名の潜伏キリシタンたちは外海から持参したキリシタンの聖具などをこの堂の床下に埋めて隠して行ったという。(「昭和末期の長崎天主堂巡礼」より)

*1571年六方に教会ができた。その場所は南河原口にあったといわれている。

*平家塚
源平合戦に敗れた平家の落人が六方に上陸し、地区の人たちに自分たちの上陸を秘密にしてくれるように頼んだが、あるいたずら者が単なる船を源氏の追手の船だと告げたためにこの地で自刃したという。

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