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第29番札所

せんこうざん かんのんじ

千光山観音寺

●住所:長崎県五島市幸町3-2
●TEL 0959-72-3398
●本尊:11面観世音菩薩
●脇仏:不動明王、毘沙門天王
●宗派:曹洞宗
●真言
 おん まか きゃろにきゃ そわか

◆手洗い/有、トイレ/無、駐車場/無 ◆場所
第28番札所から分かりやすいのは、福江川沿いに行って橋を渡ったら三尾野の交差点に出る。交差点から信号のたびに3回左折すれば左手にある。

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◆歴史
寺伝では吉田村にあった寺を第14代宇久幡(たつ る はつる)が1501年現在地に移転し、千光山観音寺と改称したという。玉之浦納の乱(1507)から15年後、納を討って第17代を継いだ盛定は「使僧を黒島に遣わして慰霊復讐の報告を行なわしめ、以後毎年7月3日、観音寺、清浄寺の僧を渡海せしめて大施餓鬼(せがき)を施行」させ、近年まで観音寺住職が新8月2日に黒島に行っていたという(現在は行っていない)。また、墓地には幡の戒名の入った大きな墓碑と思われる石碑が存在する

◆特徴
鬼子母神像
門を通ったらすぐ左に折れると、地蔵様の像がある。もと福江城本丸に祀ってあったもの。

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 鬼子母神(きしもじん)もともとはある神様の妻であり、五百人の子どもを。持つ母親でもあった。子供を育てるための栄養をつけるために人間の子どもを食べていたので多くの人間から恐れられ、憎まれていた。
釈迦はこれを憐れみ、人間と彼女を救うため彼女の最愛の子である末子を隠した。彼女は半狂乱になり、世界を7日間探しまわった。しかし、見つけることができず、ついに釈迦にすがりついた。
釈迦は彼女を諭して言った。「お前は多くの子を持ちながら一人を失っただけで嘆き悲しんでいる。なら、数人しか子を持たぬ人間の苦しみはいかほどなのか。子を思う気持には人間と鬼 神に違いはない」。そして子供を返した。その後、彼女は仏法の守護神となり、子供と安産の守り神となった。)

奪衣婆(だつえば)
階段を上って左にある像。

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 奪衣婆は三途の川の渡し賃である六文銭を持たずにやって来た亡者の衣服をはぎ取る老婆の鬼。
奪衣婆がはぎ取った衣服は懸衣翁(けんえおう)が受け取り、この老爺(ろうや)によって衣領樹(えりょうじゅ)に掛けられる。
衣領樹掛けた亡者の衣服の重さにはその者の生前の業が現れるといわれ、その重さによる木の枝のしな垂れ具合によって死後の処遇が決まるとされている。
民間信仰における奪衣婆は疫病除けや咳止め、特に子供の百日咳に効き目が あるといわれた。
*奪衣婆像に、お産したら母乳が出るようにと詣で て胸を触る女性もいる。花を手向けてくれる人もいる。

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