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第48番札所

かしのうらかんのんどう

樫ノ浦観音堂

●住所:長崎県五島市平蔵町
●本尊:観世音菩薩
●脇仏:不動明王、お大師様
●真言
おん あろりきや そわか

◆手洗い/有、トイレ/大1、駐車場/無 ◆場所
堂崎方面に向かう途中に浦頭(うらがしら)教会がある。その脇道に入るとあごう樹横に看板が立っている・そのまま道に突き当り大泊方面に入るとすぐ観音堂の看板が見える。時間があれば、あこう樹のふもとで休んで欲しい。
◆行事:お大師様(旧)3月21日接待なし
町内の皆さんで観音堂のお世話をしています。近所の人3人で1組を作り、それぞれの仏様の命日(観音様は旧16日、お大師さんは旧21日、不動明王は旧27日)の1日前に掃除をします。命日にお参りする人がいるからです。だから、1カ月に3日掃除をすることになります。1カ月で交代します。
旧3月21日のお大師さんの日にはお接待としては特別なことはしませんが、地区の人たちがそれぞれお菓子を持って来て供えるし、ごちそう(煮しめなど)を作って持ち寄ったのを食べます。その時、他地区などからお参りに来てくれた人がいればおすそ分けをします。旧3月21日は般若心経を唱えた後、「百万遍」といってみんなで輪になって大数珠をナンマイダ、ナンマイダと言いながら100回まわす行事をします。12~13人ぐらいが参加しています。100回を間違わないように、ツバキの葉を50枚取ってきて最初の50回は入れ物からツバキの葉を外に出し、次の50回はツバキの葉を入れ物に入れています。これは午前10時ごろから始まります。

このお堂の観音様は無事に子供を産む安産の神でもあります。妊婦さんが無事出産を願ってお参りに福江の方から来る人もいるということです。以前は、晒しを供えているので、自分が持ってきた晒しを仏前に残し、仏前に供えている晒しを持って帰ったものですが、今は自分が持ってきた晒しをそのまま持って帰る人もいます。

◆名所・旧跡
*樫ノ浦は村(福江方面からのは入口からアコウの木ぐらいまでの地区)、中(アコウの木あたりから「むかえ」まで)、向(むかえ 天神神社に行くまでの固まった地区)の3地区に分かれている。

*アコウ樹
県内最大のアコウで九州でも第1級に入るそうです。大きさは根回り15m、樹高11m。1952(昭和27)年県の天然記念物に指定されている。アコウは別名「絞め殺しの木」「絞殺木」ともいわれています。

*金比羅神社と恵比須神社が並んで立っている。この神社までのセメントの階段が90段、さらに石の階段を86段登ると以前の金比羅神社に着く。上の金比羅神社を下に移し、「むかえ」地区にあった恵比須神社をここに移転したという。

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 [ 動画 ] 樫ノ浦観音堂の百万遍