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第55番札所

しらいしかんのんどう

白石観音堂

●住所:長崎県五島市岐宿町白石
●本尊:観世音菩薩
●脇仏:地蔵尊、お大師様
●真言
 おん あろりきゃ そわか

◆手洗い/無、トイレ/目の前の公園にあり、駐車場/3台 ◆場所
国道384号線を三井楽方面に行くと、五島南高校が見える。そこをすぎた橋を右に曲がって海沿いの道を行くと左手に見える。
ちょっと行くと、ともづな石がある。
◆行事:お大師様(旧)3月21日赤飯,煮しめのをお接待
以前は地区全体でグループを組んで地蔵堂のお世話をしていたそうです、が高齢になって亡くなったり、グループホームに入ったりして行われなくなり、今は特定の高齢の女性がお世話をしています。昔は旧正月、5月、9月の23日には「サンヤさん」といって月が出るまでお堂にこもっていたそうです。昭和55年ごろまではしていたようですが、今はそういう行事もなくなり、お大師さんの接待を旧の3月21日にするだけになりました。

お大師さんの日にはひな壇を作ってきれいな布をはり、赤飯を蒸してお参りする人を迎えます。福江からもたくさんの人がお参りに来てくれるそうで、赤飯、煮しめを出してお接待をしてくれます。お接待の料理は自分の家で作ってお堂に運んできます。この女性は昔おばあちゃん(姑さん)から譲られてお堂の世話をするようになって60年になるそうです。去年までは自分一人でお接待をしていましたが、来年(2016年)は姪(70才以上)と二人で簡単なものにしたいと考えています。お接待については各家庭でお接待をする家がこの地区で10軒ぐらいあるということです。 お堂にある3面仏の仏様は惣津からこの女性の父親(明治20年生まれ)が持ってきたものだそうです。以前はお堂にはお大師さんの像は一つしかありませんでしたが、各家庭で祀られていたお大師さんの像を持って来るので沢山になりました。

◆名所・旧跡
*三面仏
ある年の夏、惣津のある人(カトリック)が山水で屋敷をこわされたので、石垣を築きなおして家を建てた。ところが主人が病気になったり、家族がけがをしたり、船の碇が切れたり、裏山が崩れたりと不思議なことが次々に起こった。調べてもらったところ石垣の中に三面仏を積んでいることがわかり、早速ここの地蔵堂に移した。その後、惣津の家には不幸が起きなかったということである。

*加護川(かんごんがわ)
「神様の守護される川」の意。どこの水よりも長期間腐らず、日照りが続いても水量が変わらなかった。今はコンクリで固められていて水はほとんど流れていない。地元の人が「水は途中で地中にしみこんでいるようだ」と話していた。

*塩釜神社
遣唐使の塩を製造した所といわれている。

*お堂の中の掲示物では「白石地蔵堂」となっている。

*ともづな石がある観音堂について→このお堂が「白石観音堂」となっている。

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